東京奏楽舎誕生、そして……

東京奏楽舎 2008〜

東京奏楽舎

2008年の春。 芸団協が企画した落語とクラシックのコラボレーション。
これを、一回だけで終わらせてしまうのは残念というメンバーの思いから、東京奏楽舎は結成されました。 オーボエの桃原健一、チェロの大島 純、ピアノの菅野恵子がオリジナルメンバー。内田英介が「小桜」「夢のかけら」の作曲を担当しました。

現代、この編成での演奏を聴く事は殆どありません。バロック以前にはオーボエ、ヴィオラ・ダ・ガ ンバ、ハープシコードの組み合わせで多くの曲が書かれていました。
時代が進み様々な楽器が世に送り出されたことにより、多くの作曲家は新しい楽器を作品に取り入れていくようになりました。 そのため、この編成は廃れ、昨今では殆ど作曲される事はなくなってしまいました。しかし、その素朴で、流麗な響きの魅力そのものが廃れた訳ではなく、 現代人の耳には、むしろ新鮮に聴こえるかもしれません。

また、オーボエ、チェロは共に、人間の声に最も近い音色特性を持つ楽器として知られています。これらの楽器を、語りとの共演においてうまく操ることができれば、 時には楽器が語り出し、またある所では肉声が楽器のアンサンブルと溶け合ってあたかも一緒に演奏しているような、そんな可能性のある編成ともいえるのです。

2010年。新しく新進気鋭の作曲家、名田綾子を迎え、新作「かがみ」で、その境地に挑みます。