対馬丸 CDの為の注釈

底本・及び変更点について
おきなわおーでぃおぶっく、大城立裕「対馬丸」より「撃沈」「死とたたかう漂流」CDを制作するにあたり、理論社「対馬丸」(1983年6月初版第8刷)を底本としました。
2005年6月に同じ理論社から名作の森シリーズとして、新たに出版されたものがありますが、1983年版とはいくつか違う箇所があり、それらの箇所については、 どちらの版を採用すべきかの判断を大城先生から頂きました。
但し、片方にルビがあり、片方にルビがない場合に限り、ルビの読みを採用しました。


1983年版と2005年版で表記が違うものについて、以下に列挙し、採用した方に◎印を付しました。
(カッコ内の文字はルビを表しています。)
1983年版:2005年版
            
P104.L7◎帆布(ほぬの):P135.L9 帆布(はんぷ)
P105.L7◎やみくもにつかまえたのが:P137.L2 やみくもにつかまえたので
P107.L14◎煙突の倒壊(とうかい):P139.L11 煙突の倒壊(ほうかい)
P115.L16◎田名の焦燥(しょうそう):P150.L13 田名の焦燥(しょうすい)
P121.L5◎分厚く覆うていった:P158.L9 分厚く覆って(おおって)いった
(上記は「おおうていった」と読みました。)
P126.L6 ひろいすててくれた。:P163.L14◎指の間から取って捨ててくれた。


1983年版・2005年版ともに表記は同じだが、今回朗読するに当たって大城先生から変更指示があったものもありました。
以下にそれを列挙します。
P110.L8:P144.L6 鉄筋梯子(てっきんばしご) → (てっきんはしご)
P111.L7:P144.L14 「××サーンッ」 → 読み省略。
P114.L5 無数の板片、木片の:P148.L10無数の板片、木片(いたへん、もくへん)の
 → (いたきれ、きぎれ)
P115.L2:P149.L12 鉄板も木板もささくれだっていたので
 → (てっぱんもきのいたもささくれだっていたので)
P116.L5:P151.L7 和浦丸と暁空丸が(わうらまる) → (かずうらまる)出版後に名称判明。
P119.L1〜3:P155.L8〜9 距離二千八百ヤード(約二千五百六十メートル)、一千七百ヤード(約一千五百五十四メートル)
 → カッコ内は読み省略。
P121.L3:P158.L7 「××さァん・・・・」 → 読み省略。
P122.L5:P160.L4 海ゆかば水漬く屍(みつくかばね) → (みずくかばね)
P123.L9:P161.L10 鹿児島県下山川港 → (かごしまけんやまかわこう)
P127.L7:P166.L6 七百四十ミリメートル(九百八十七ミリバール) → 九百八十七ミリバール


補足:大地震の読みについて
1983年版のP104.L16にある大地震にはルビは振られていません。2005年版(P135.L8)には(だいじしん)というルビが振られています。
現行の放送用語としては「大地震」を(だいじしん)と読むことはせず(おおじしん)と読むのが通例となっています。
これは、被害者の方々に対して配慮し、不必要な誇大表現を避けるものだと思われます。長年放送界で仕事をしてきた菅家ゆかりさんは、(だいじしん)と読むことに、 若干こだわりがあったようでした。しかし今回の朗読に当たっては、底本に(だいじしん)とルビがあったこともあり、敢えて(だいじしん)との読みを採用しました。